先日行われた見学会で、予想通り?に多かった
結露のお話について、語りたいと思います。
私も営業マンとして当日は何組ものお客様と
お話をさせて頂いたのですが。
お客さん「ちょっと聞きますが、今住んでる家で結露が
多いんですがどうしたらいいですか?何が原因ですか?」
お客さん「今度うちを見に来て下さい!それはもうすごいんだから!」
・・・・・
・・・まだまだでてきます。カーテンのカビや床のカビにまで
発展してしまっているおうちもあるようでした。
結露は家を建てるかた、あるいは「家」という場所に
住んでいる方の天敵といってもいいですね。
この結露対策については、様々な対応策が
本やネットでみかけられますが、私の持論はこうです。
まずはじめに、私達のような「雪」が沢山積もるという
寒冷地域においては、結露を全くゼロにする
ということは極めて難しいと思います。
雪が降るくらい寒いと皆さんどうしますか?
そうですね、家の中でエアコンやファンヒーターや
電気ヒーターを使って暖をとりますね。
このとき、部屋の中と外部の気温の差はとても
大きなものになりますよね?
例えば外気はマイナス1℃、室内は16℃とか。
このとき、部屋の空気中に湿気がある場合、
ある程度は空気のなかに溶け込んで眼に見えません。
しかし、空気中だけでは保ち切れない水分達は
空気中で路頭に迷います。
さて、この路頭に迷った水分はどこにいくのか?
そうです。皆さんが眼にする窓や、家具の後ろ側
はたまた床面や壁のクロスだったりします。
そして最も部屋の中で冷たいところはどこか?
はい、窓ですね。(室温16℃、外気温マイナスですから)
路頭に迷った水分達は冷たい窓にこぞって集まります。
他にも2階の部屋で空気をあっためていない部屋などは
空気中の水分が飽和しやすく結露しやすくなります。
一つの知恵として
空気は温かいほど水分を含む容量が大きくなり
結露しにくくなります。
逆に温度が下がると、飽和点が下がって
水分を含む容量が小さくなり結露しやすくなります。
小学校で習った「空気の飽和点」のお話が
ようやくここで生きてきますね。
建築士の教科書の1ページ目がこの話でしたことを
よく覚えています。それほど重要ということですかね。
この自然界のしくみに加えて、私達人間はさらに
結露を起こす原因を多く作ってしまっています。
結露を起こさないためには、
室内にできるだけ水分を発散させないことが必要なのですが
実際、人間が一人1日生活をすると約1.5Lの水分を呼吸など
から発散すると言われています。
5人家族なら1.5L×5=7.5Lの水を毎日室内にまいている
計算になります。これに加え、洗濯物を部屋で干したり
灯油式のファンヒーターをたいて暖をとります。
灯油式のファンヒータは仮に18L灯油を使うとすると
部屋の中で18Lの水分を発散させているのと同じと
言われています。
実に冬の部屋の中は水分を発散させる条件がそろって
いますよね。 結露を抑える事って難しい事なんです。
こういう豆知識を知った上で、上手に家と付き合う方法を
考えることがまず第1歩かと思います。
では今日はこの辺で。
ちなみ我が家は、築数十年の1件屋をお借りして
過ごしていますが、窓は木製サッシのところもあり、
カーテンがゆれるくらいすきま風が入ってきます。
結構寒いのですが、自然換気が完璧に行き届いています
ので、どんなに暖房をたいても結露は一切ありません。
ただ、部屋の温度も一向にあがりませんが・・・。
参考になればと思います(´0ノ`*)
ではでは。