古より、
『天候を制する者は戦を制する』
といういわれがあるという
レッドクリフでおなじみの諸葛孔明は
風向きを見事に読んで赤壁の戦いを
制した。
今日は少しそんな孔明さんの気分に
なったというお話。
時は流れ西暦2013年5月は13日のこと。
朝からいちまつの不安を抱えながら目を覚ます
過去の苦い記憶がよみがえる。
恐る恐る外へ出てみると、案の定快晴のもと
南からの風が吹いている。
やはり。
今日ばかりは北寄りの風が吹いていてほしいと
願っていたのだが。
今日はなにを隠そう某様邸でのセメントを使った
地盤柱状改良の日。この改良工事はかなり気を
使う工法である。
理由はセメント粉がどんなに注意していても
飛散してしまうこと。
風向きが悪いと住宅地の方や駐車してある
車に飛散してしまい、悲惨な結果になることも
あります。
今回の改良現場は南風が吹くと、駐車して
あるお隣さんの車のほうへいってしまう・・・。
逆に北寄りの風が吹くと、幸い空地のほうに
飛んでいき、車や住宅はない。
願わくば北寄りの風!!
果てしなく気になるのでとりあえず現場を
見に行く。だが、南風は変わらない。
しかし、この時あることに気付く。
それは快晴だということ。
そして、気圧の谷や前線の影響が今日は
なさそうだということ。
私は趣味の魚釣りであることを知っていた。
それは、こうした快晴の日は朝のうちは南風が
吹いていても次第に太陽が高度を上げ、西の空へと
むかう過程で、風は暖められた空気のほうへ吹く
という習性があるということ。
つまり、この季節の太陽の放物線を追っていくと
その方向の反対側から風が吹くようになる。
それが北東よりの風である。
いつもの海での条件と少し違うにしても
似たような現象が陸地でもおこるはず!!!
魚釣りではこの風が吹くと潮をとめてしまい
釣りにならない。しかし今日は神風的役割!!
さあきなさい!!
そして。
様子をみながら気を遣いながら作業をはじめて
1時間半。
その時が本当にきてしまいました
一瞬風がやんだ後、まさに北東の風がそよっと。
その瞬間、孔明さんの如しで持っていた図面ファイルで
大地をあおいだのは言うまでもありません。
かくして、
風という味方をつけた改良部隊は
順調に一日目の戦を終えたのでした。
明日は明日の風が吹く。
しかし、今日のような神風が吹くことを期待し
岐路についたのでありました
『天候を制する者は工事を制する』
母なる大自然に感謝!!
でわ~。