甲子園の「タオル回し」がYahoo!で
ニュースにあがっていました。
昨夏・伝説の逆転劇を披露した
東邦高校戦で、バックネット裏の小学生から
外野席のスタンドまでの観客が、東方の
ブラバンに併せて「タオル回し」で東邦の攻撃を
後押ししたことは知る人も多いと思います。
球場全体が「味方」につくような異様な空気は
相手投手をのみこんだ・・・。その結果、誰も
予想しなかったミラクルが起きてしまった。
敗戦投手の櫻井くんの試合後のコメントは
「球場全体が敵に思えた・・・。」
というものでした。
それから話題になった「タオル回し」だが、
先日の大阪桐蔭が惜敗を喫した試合でも
同じ現象がおき、結果またしてもミラクル
逆転劇が生まれた。
そしていま、
この「タオル回し」が痛烈に批判されています。
記事を読んでいくと、どちらに加担しながら
応援するのではなく、あくまでも選手と同様
フェアな応援をしようという趣旨が書かれていた。
私も球児あがりなので、ついこの記事に賛同
してしまうのですが、高校野球は特にフェアな
プレーをするよう日頃から監督さんにたたき
こまれています。
試合中も味方のブラスバンドが相手校へ必ず
エールを送り、相手を讃え、そして戦う。
それが高校野球というスポーツなんですよね。
礼儀に始まり、礼儀に終わる。
これはひとつの高校野球の美学だと思います。
現に、一人のプレーで敗れたとしても、
チームメイトは決してその選手を責めません。
「おまえのせいじゃない!」
「おれたちみんなの責任だ!」
そんな言葉が飛び交う映像をみると、
思わず涙が出そうになる。
その言葉がでるということは、選手もお互いに
相手を尊重しているという証だと思います。
灼熱の炎天下のもと、それまで培ってきた
体力・気力・技すべてをぶつけ合うからこそ
生まれる名勝負。
相手を敬い、この場所でプレーさせてもらえる
喜びをかみしめながら選手たちは白球を
追いかけ、そしてそこに数々のドラマが生まれる。
高校野球は「敗北のスポーツ」だという記事を
読んだことがあるが、まさにその通りだと思う。
全国の高校のなかで、最後に優勝旗を手にする
のはたったの1校。ほかの高校は必ず「敗北」する。
でも、その「敗北」の裏には数え切れない程の
ストーリーと感動がある。
大事なのは、それまでに過ごした仲間との時間
だったり、切磋琢磨してきた自分だったり、支えて
くれたまわりの人たちへの感謝の過程だと。
それが選手一人一人の将来への糧になると・・・。
少し脱線しましたが、
勝つ・負けるは必ずあります。そして思わずボルテージが
あがって応援したくなる試合もいっぱいあります。
でも、それを演じている球児たちのフェアプレーが
あるからこそ、嘘も隠しもない「真剣勝負」がうまれるのも
事実。だからこそ、両校をフェアに応援することが選手たち
を敬い、そして激戦を称える本当のねぎらいのやりかた
なのではないだろうか。
「タオルまわし」批判記事。
気になったので思わず読んでしまった元球児・シャチョ
球児あがりのいち意見でした