現在新築工事をお世話になっておりますT様。
先日打ち合わせのため、T様宅へお邪魔させて
頂いたとき、すごいものを見せて頂きました
初めは、コレクションで集めておられるのかな~
なんて思っていましたが・・・
T様 『これ、約1年かかりました。』
え!?
まさか!?
「自らお作りになられたのですか??」
T様 『はい』
・・・・・・・・
・・・・・・
言葉を失うくらいクオリティが高すぎて
驚きというより感動しました
なんでも本体は当然難しいそうですが、
それに負けないくらい8角形の台座が
難しいとT様は語り始めました。
8角形納めは建築でいうところの、
直角に納める「トメ納め」や
板どうしの厚みが違う場合の「阿呆どめ」
と比べても、異次元の難しさとのこと。
指定角度で材を切り、あとは地道に調整して
削ってあわせていかないと絶対に合わないそうです。
そして本体は木曽桧に絵を書いて
彫刻刀で掘っていく工程ですが、当然の
ごとく掘れば絵が消えます。
その度に絵を何度も書いて掘っていくそうです。
聞いているだけでも気の遠くなりそうな作業。
それを1年かけてやりぬくんですから
本当にすごいと感じました。
なんでもこの作品は出展するそうで
繊細なだけに持ち運びをどうしようか
T様は心配されていましたが、無事お披露目
できますようお祈り致します
そして、数々の力作が並ぶT様の客間。
どうしても撮りたかったので、お願いして
写真を撮らせて頂きました
仏像も圧巻ですが、
その下の蓮の花が、激ムズだったとT様。
この繊細さにも感動
普段は、とても温厚で穏やかなT様。
しかし、歴代の力作を前に、とても嬉しそうに
私に話してくださる姿がとても印象的でした
私たちは家の柱や土台に使う桧。
でもこうした使われ方もあるのだと木材の奥深さを実感しました