ご新築工事中の現場にて。
キッチン床材に【フロアタイル】を施工。
フロアタイルは耐水・耐久・デザイン性に
優れています。
キッチン床に用いる材料は他に、
・クッションフロア
・タイル
・フローリング(床板)
があります。
それぞれ、
クッションフロア(耐水性:〇 耐久性:△ コスト:◎)
トイレ、洗面脱衣室など、水回りに関わる
シーンで多く採用される建材。
良い点:
安価でデザインが豊富
思案点:
クッション性のある柔らかい素材のため、
傷や凹みが生じやすい。
キッチン床のような面積の広い場所への施工には
材料寸法上、継ぎ目が生じてしまう。
太陽光による色褪せや湿気の影響も受けやすい。
フロアタイル(耐水性:〇※ 耐久性:〇 コスト:△)
クッションフロア同様に塩化ビニル素材ですが、
前者はシートタイプ、こちらはタイルタイプの建材。
良い点:
クッションフロアに比べて、より耐久性があり
質感をリアルに表現できる。
タイルや木の質感が好きだけど、価格や
耐水面からそれらの採用を避けたい方にはお勧め。
思案点:
施工には知識とプロによる技術が必要。誤った施工は
継ぎ手から水が入ってしまう可能性あり。
タイル(耐水性:〇※ 耐久性:◎ コスト:△)
建物の外装や玄関内外の土間にも使用される
陶器やセラミックなどでできている建材
良い点:
なんといっても耐久性。そして意匠性。
ずっと綺麗に長持ちします。
思案点:
素材上、硬くて足元が冷えやすい。
フロアタイル同様に誤った施工はできません。
コストはかかります。
フローリング(耐水性:△ 耐久性:△ コスト:△)
リビングダイニングなど建物内の床に最も多く採用される。
無垢の物や柄がプリントされたシート状のものなど
いろんな種類がある建材。
良い点:
掃除は簡単。空間に統一感をもたせられる。
見た目の暖かさもある。
思案点:
特に無垢から成る床板は耐水性に注意が必要。
キッチンマットなどを敷く、もしくは
プリントされたシート状の床板を用いれば
耐水面の緩和につながる。
= 選択基準 =
LDKとの統一感重視なら、同じフローリング材
リビングダイニングと同じ床材を用いることで
継ぎ目なく一体感が生まれる。
耐水性重視なら、クッションフロア・フロアタイル・タイル
水こぼれや油汚れにも強くお手入れがしやすいのが
これらの材料です。
クッションフロアは柔らかく足触りも良い。
フロアタイルやタイルは、頑丈な感触。
それぞれの特性から自分に合いそうなものを。
耐久性重視なら、フロアタイル・タイル
クッションフロアは水には強いが、耐久性の面では
柔らかさに難あり。ただしタイルは硬いため
物を落とすと割れる可能性があります。
こちらもご自身のスタイルやニーズに合わせて。
キッチン床材を選ぶときの参考になれば幸いです。
いずれも、ご自身のライフスタイルやご予算に
合せてご選定されることが大切です。
冨田 健吾