8年前の建築当時。
二部屋並びの子ども部屋は
間仕切り壁を設けずに一部屋として
広く使える空間としていました。
お子さんの遊び場、
ご家族皆さんが揃っておやすみになる場。
その用途を終えて、間仕切る時がやってきました。
間仕切りの方法はいろいろあって、
・新たに壁を設ける
・ラックを置く
・勉強机を並べて仕切るなど
お子さんの性別や年齢差、
将来の用途を考えていろんな選択があります。
* * *
こちらのオーナー様は、
・当初から男の子が並んで使うこと
・将来また広く使える空間に戻したい
というご計画があったので、
その時がきたら、ガッツリ壁は造らずに
取り外しができる【扉】を用いて
簡易的な間仕切り壁にしましょう。
と、そんなご提案をさせていただき、
そのことを見越して細工をしていました。
このように天井と床に扉がはめ込める溝を
設けていました。
溝といっても数ミリの気にならないものです。
そこに扉を2枚造作すると
このように簡易壁の出来上がりです。
(扉面に壁紙を貼って完成)
1本分の間口をあえて開けたのは
エアコン1台で2部屋を冷暖房する為です。
実際この状態でお過ごし頂いたところ、
補助としてサーキュレーターで風を送って
あげれば問題なく冷房は効くとのお話でした。
また、レールがあるので、2本の扉は好きな場所へ
スライドすることも可能です。
そこはお子さんたちが暮らしながら
ベストな位置を見つけてくれるでしょう。
* * *
今回は、扉を使った間仕切りの方法をお伝えしました。
新たに壁を設けることと金額的な差は
大きく変わりません。
現地での作業時間でいうと、壁紙を貼り終わるまで
トータル1時間半くらい。
壁を新たに設けると現地作業は1日~1日半かかりますし
音やゴミも出ます。
用途を終えた後は、
扉を外すと広い空間に元通り。
効率の良い間仕切り方法の1つですね。
冨田 健吾